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コラム
東京からアクセス抜群!近場で非日常を体験できる穴場スポットとは?
お客様一人一人に合った最適な旅行プランを提案する、旅クラブジャパンです。
高く澄み切った秋晴れの空、朝晩は涼しく感じられる過ごしやすい季節となってきました。芸術の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋です。何をするにも気持ちの良いこの季節、週末に少しだけ足をのばして夏の間にたまった疲れを癒しに行きませんか?
今回は旅クラブジャパンが自信を持ってお勧めする、東京からアクセスの良い観光地をお宿と共にご紹介させていただきます。
今が旬!季節の果実を贅沢に味わうなら山梨がお勧め!
石和温泉郷
まずは東京新宿から1時間半、中央本線1本でアクセスできる石和温泉郷をお勧めします。石和温泉郷は山梨でも最大規模を誇る温泉街で、旅館やホテルは50軒以上とも言われています。石和温泉郷の最大の魅力はアクセスの良さ。中央本線石和温泉駅の目の前がすでに温泉街なので、ほとんどの宿泊施設には駅から徒歩で行くことができるという恵まれた立地になっています。館内施設が充実している大型ホテルから、お食事や露天風呂に趣向を凝らしたこだわりの旅館まで幅広く揃っているので、それぞれの理想とする過ごし方に最適な一軒がきっと見つかることでしょう。
一押しのお宿「糸柳」
今回ご紹介するお宿は、「糸柳」です。石和温泉郷の中でも老舗中の老舗、創業141年というから驚きです。特に料理に関しては、伝統を守りつつも遊び心も忘れない創作懐石となっていて、旅先でしか体験することのできない“非日常”の料理を楽しめることでしょう。
さて、料理といえばこんなエピソードもあります。今から7年前、2014年に甲府を襲った大雪災害の時のことです。石和温泉郷も被害に遭い、一切の交通機関が数日間ストップしてしまいました。石和温泉郷の各ホテルに滞在していた宿泊客や電車の乗客などは、この災害で数日間全く動けなくなってしまったのです。復旧までの数日間、心配なのは食料の調達ですよね。そこで糸柳として考えたのは、ホテルにストックしてある食材を可能な限り困っているところに届けようというものです。大雪で数日の間は新しくお客様を迎えることもないので、日頃から多く仕入れている食材を余らせるくらいなら使った方がいいとの判断ですが、なかなかできることではないはずです。非常時にも思いやりが惜しみなく発揮されるのは、糸柳の真のホスピタリティと言えるのではないでしょうか。
勝沼
ぶどう狩りにワイナリー、「フルーツ王国」山梨を代表するエリアといえば勝沼でしょう。それもそのはず、日本で初めてワイン作りが行われたのが勝沼とのこと。市内には30ほどのワイナリーがあり、ワイン好きにとっては夢のような所です。ワインもさることながら、勝沼は果実園も充実しています。春〜夏にはさくらんぼ、夏には桃、そして秋にはぶどうと、年間を通して果物狩りが楽しめるのも勝沼の魅力。もぎたてをその場で食した時の感動を知ってしまったら、もうリピーターになること間違いなしです。中には、同じ果物を品種ごとに時期を変えて楽しむ方もいらっしゃるほど、果物狩りは人気の観光となっています。勝沼へは都心から中央本線を利用して「勝沼ぶどう郷」駅下車となり、ワイナリーやぶどう園によっては送迎バスを用意している所もあるので、事前に確認してから行くことをお勧めします。
知る人ぞ知る、栃木でも体験できる銀世界
湯西川温泉
都心ではなかなか体験することのない大雪。豪雪地帯に住む人にとっては日常の風景ですが、東京近郊に住む人にとっては少しだけ憧れの“非日常”の風景になります。しかし、あまり知られていませんが、関東エリアでも大雪を見ることができる場所があるのです。それは、栃木県の湯西川温泉です。
湯西川温泉は日光市にありますが、いわゆる観光地としての日光よりもさらに北部の山深い地域にあります。アクセスとしては都心から東武鉄道の「特急スペーシア」で鬼怒川まで行き、そこからはバスとなります。決して電車1本という訳ではありませんが、山あいの景色を楽しみながらバスに揺られて行くのも乙なものです。湯西川温泉には十数軒のホテルや旅館があり、それぞれの場所までバスが細かく停車してくれるのでスムーズに宿入りできます。雪の風情を楽しみたいのであれば、1月〜2月がなんといってもお勧め。特に、1月下旬~3月上旬に開催される「かまくら祭」では、沢口河川敷に約800ものミニかまくらが作られ、夜には中にローソクのあかりが灯ります。まさに“非日常”とも言える幻想的な風景は、一見の価値があるでしょう。
一押しのお宿「花と華」
湯西川温泉でお勧めの旅館は、「花と華」です。江戸時代の庄屋建築を彷彿させるような茅葺の山門をくぐり、幻想的なアプローチを抜けての宿入り。そして、渓流沿いの山間という恵まれた立地から、秋は紅葉、冬は一面の銀世界をお部屋から堪能できることも「花と華」の魅力です。
湯西川温泉はその昔、都落ちした平家が移り住んだという歴史があります。湯西川温泉名物の「お狩場焼き」は、平家が川原で焼き食した「石焼料理」から伝えられたスタイルで、
焼けた石の上に味噌で土手を築き、その日狩猟で得た熊や鹿、川魚や山菜等を焼き食したと言われています。ここ「花と華」でも本格的な平家お狩場焼や囲炉裏料理を提供しています。普段の生活では決して体験することのない“非日常”の料理を味わいに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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コロナ禍で旅行や外出が難しい時期が続いていますが、状況は少しずつ改善されてきています。自粛生活やリモートワークが続いていると、たまには思い切って日常を離れたいと思う方もいらっしゃるでしょう。そのような時は“非日常”を味わいに、少しだけ足を伸ばしてみませんか。