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コラム
温泉で腰痛を癒す際の注意点とは? おすすめの温泉地も紹介
まだまだ肌寒いこの季節、毎日の冷えで凝り固まった体をほぐすためにゆったりと温泉に入って心身共に癒されたいですよね。しかし、温泉の効果は癒しだけではなく、昔から病気や怪我に対しての症状緩和の効果もあるとされています。今回のコラムでは、シニア世代にとって共通の悩みでもある「腰痛」を温泉で癒す際の注意点やおすすめの温泉地などをご紹介します。
温泉は腰痛に本当に効く?
温泉は腰痛にNGという意見もある
一般的に腰痛に効くと言われているのはナトリウム泉質の温泉です。しかし、実際に腰痛に効いているのは温泉の成分ではなく、温泉の温熱と浮力だといいます。入浴中は温熱によって体の血行が促進され、痛みがやわらぎ、また浮力によって体を動かしやすくなっているので、温泉に入っているときは症状が緩和されたと感じるということです。
慢性的な腰痛であれば緩和が期待できる
慢性的な腰痛であれば温泉に入ることで症状の緩和が期待できます。温熱や水圧によって筋肉が柔らかくなり血液の循環もよくなるので、継続して温泉に通うことで徐々に症状が緩和されます。
ぎっくり腰など急性的な腰痛の場合は注意!
腰痛でも急性の腰痛に関しては温泉に入ることは逆効果です。怪我や打撲のような外的ダメージによる腰痛やぎっくり腰などであれば、患部が炎症を起こしている可能性があるので、温めるのではなく冷やすことが一般的な対処です。
温泉で慢性的な腰痛が緩和される理由
温泉で腰痛の症状が緩和される理由としては、以下の3つの効果によるものとされています。
浮力効果
水の中では体が浮きますが、これは筋肉に対する加重が減るからであり、浮力により一時的に筋肉は緊張から解き放たれます。緊張状態が解かれると血液循環が良くなり、疲労物質も流れやすくなります。
水圧効果
水圧によって筋肉が適度にほぐされ、浮力効果と相まって血液の循環が良くなります。
温熱効果
体が温まることによって血液の循環がよくなり、筋肉も柔らかくなります。また、体が温まると精神的にもリラックスできます。
腰痛に効果的な温泉の入り方
ゆっくりと体の芯まで温める
腰痛を緩和させるためには、体の深部すなわち脳や内臓まで温める必要があります。ここまで温めることによって全身の血の巡りが良くなり、温熱の効能を十分に享受することができます。深部まで温めるには15分〜20分ほど湯に浸かって、ゆっくりと体を温めることが重要です。
温度に注意!熱すぎる温泉には入らない
腰痛緩和のためにとして温泉を活用するのであれば、40度以下の温泉に浸かるようにしましょう。これ以上熱い温泉は交感神経を優位にするため、身体が緊張状態に陥ってしまい、血行不良になってしまいます。これでは腰痛を緩和させるどころか悪化させてしまうので、湯の温度には気をつけて入浴しましょう。
湯冷めに注意
湯冷めとは温泉によって温まった身体が、温泉から出て保温対策をしないでいるうちに冷えてしまうことです。せっかく体温が上昇したにもかかわらず一気に体が冷えてしまうと、筋肉が強張ってしまい血行不良になってしまいます。温泉に入った後は湯冷めしないようにすぐに暖かい格好をして、温まった体を冷やさないようにしましょう。
番外編:温泉までの道中にも注意すべし
温泉までの道中には十分に注意しましょう。長時間に渡る同じ体勢での移動や、乗り換えの際の階段の上り下りなど、体に負担がかかる移動は腰痛を悪化させてしまいます。腰痛の緩和を目的とした温泉旅行では、近場でアクセスの良い温泉地を選ぶようにしましょう。
湯治におすすめの温泉地
石川県 和倉温泉
石川県の能登半島にある和倉温泉は、開湯1200年の歴史ある温泉です。全国の旅行会社が投票する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続日本一となっている老舗温泉旅館「加賀屋」をはじめ、一流のおもてなしを提供する名旅館が数多くあるのも和倉温泉の特徴です。和倉温泉は「海の温泉」とも言われ、その泉質は腰痛に効くとされている豊富な塩分を含むナトリウム・カルシウムー塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)となっています。しかし、泉質の良さもさることながら、加賀屋をはじめとした温泉宿のきめ細やかなサービスがあることがおすすめの理由です。例えば、旅館の入り口で靴を脱ぐところにちょっとした腰掛が置いてあったり、館内のバリアフリー化が徹底されていたりと、シルバー世代もストレスなく宿泊を楽しむことができます。アクセスは、東京から金沢まで新幹線で2時間半、特急に乗り継いで1時間、合計3時間半となっています。金沢観光と併せて余裕をもってスケジュールを立て、ゆっくりと能登の名湯を体験してみてはいかがでしょう。
近場の温泉から選ぶのもおすすめ
泉質の良さや趣のあるロケーションを誇る、いわゆる秘湯と呼ばれる温泉がありますが、往々にしてアクセスが悪く、行くだけで一苦労だったりします。例えその秘湯にどんなに素晴らしい効能があったとしても、道中で体が疲れてしまったり宿泊先の足場が悪かったりすると、症状が改善されるどころか余計に悪化してしまいます。このようなことにならないように、腰痛改善目的で温泉に行くのであれば移動に疲れない近場の温泉地や設備の整ったお宿から探すことをおすすめします。
シルバースター認定のお宿から探すのもおすすめ
高齢化社会の波を受けて、厚生労働省の協力を受けて全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)が、 高齢者が快適に過ごせる、利用しやすい宿泊施設の整備と増加を目的に、平成5年より推進している制度が、 人に優しい宿「シルバースター登録制度」です。「シルバースター登録制度」に登録された宿では、健康上で配慮が必要な料理へのオーダー(脂っこい、硬い、辛すぎるなど)や 施設面のバリアフリー化、定められた区域内に24時間対応処置が取れる医療施設があるなど、高齢者が安心して宿泊できる配慮が随所にされています。日本にはシルバースター登録された温泉宿が多数あるので、宿泊先を選ぶ際にはシルバースターの中から選ぶこともおすすめです。
まとめ 旅クラブジャパンforシニアはシニア世代の旅行をサポートします
温泉大国日本には泉質豊かな温泉が多数あります。効果・効能がそれぞれ異なるので、ご自身の抱える腰痛に合った温泉を選んで、できれば数日間は滞在してじっくりと癒されてはいかがでしょうか。
旅クラブジャパンforシニアはお客様一人ひとりのリクエストに合わせ、自分だけの思い出深い旅行プランをご提案します。来店とネット予約のほか、電話と郵送を使ったお問い合わせも可能ですので、少しでもご相談したいと思ったら、ぜひ以下のページからお問い合わせください。
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